蜂蜜と知行合一と未完成の美。
台風、過ぎ去りましたね。
僕の住んでいるエリアも多少強い風が吹きはしましたが、畑に大した影響はありませんでした。
今年はこれで台風シーズンが幕閉じしてくれるとありがたいのですが…。
ちなみに、統計開始以降で最も遅い日本上陸の台風は、1990年の11月30日に上陸したものらしいですが、この時期に大雨&強風はくらいたくないものです。
ブロッコリーやケールなどもかなり大きくなっていますし、葉物類も収穫の真っ只中ですしね。
話は変わりますが、先日、いつもお世話になっている方たちが、ニホンミツバチの蜂蜜をお土産に持ってきてくださいました。
「自分たちで初めて採蜜したもの」であり、「限られた少ない時間の中で勉強&試行錯誤し、行動&実践したことにより採ることができたもの」でもあることから、凄まじいスペシャル感です。
個々人の気持ちやバックグラウンドがよく見えてくるようなものって本当に特別な価値を帯びます。
僕は、陽明学の「知行合一」という考え方が大好きなのですが、上で述べたように、それに近いような感性を自然と持っている方たちからの贈り物でしたので、そういった意味でも、その成果物に対し強い愛着が湧いています。
(知行合一 「知は行の始なり、行は知の成るなり(知ることは行為の始めであり、行為は知ることの完成である。また、行動を伴わない知識は未完成である)」)
行わなければ知っているとはいえず、知っていても行わないのはまだ知らないのと同じであり、知って、行ってこそ、本当の真智である ということですね。
僕はこの考え方に物凄く共鳴していますし、そういう行動特性を持っている人が好きですが、「皆が知識の完成を目指すべき!!」みたいなことを思っているわけではありません。
そもそも、僕は人に対しても自分に対しても、未完成とか完成などという主観的で曖昧な認識や定義を設定すること自体に興味がありませんし、「知識なんて別につけたくないし、知るのも動くのも面倒」みたいな人がいても、それはそれでありだと思っています。
最近、とある記事で、Brain Enoが「未完成=肥沃」という表現をしていましたが、終わりが決まっていないからこその豊かさや美しさがあるということを改めて感じさせられましたし、それは上記の知識獲得という文脈に当てはめても同じことなのだろうと思っています。
と、とっ散らかった思考をまとめると、
何でも、完成すればいいってものでもないし、完成を目指すことが必ずしもいいというわけでもない。
また、未完成だからといってそれが別に悪いというわけでもなく、未完成だからこそ生みだされる優れた点にもしっかり注目したい。
ということを多くの文脈で当てはめたいということですね。
話は大きくそれてしまいましたが(笑)、蜂蜜とても美味しいです。