草や虫の有益可能性にフォーカスしたいという願望
大根、まもなく本格的な収穫期に入ります。
視覚から冬の訪れを感じられるような場面は畑の中に数多くありますが、「青首大根がせりあがってくる様子が確認できる」というのも、僕の意識中の冬転換スイッチを入れるワンシーンです。
写真の通り、今年も2本立ての密植栽培畝を作っていますが、「互いが互いの成長を邪魔せずに支え合い立つ」という、例年通りの調和風景を今年も見ることができ、心安らいでいます。
Blogを見返してみると、大根の2本立て栽培を本格的に取り入れ出したのは約2年前になるようですが、当時の記事に、
「支え合うようにのびのび過ごしている調和風景は、どんな生き物の世界だったとしてもやっぱりいいなー」
とか
「万物の調和というものにいつだって憧れていて、そのような風景に教本的な価値を覚える」
というようなことが書いてありました。
自分の過去記事を見て、「今と全く変わらないようなことを考えているな~」というブレのない己を認知し、その一方で、僕は変化していくことが結構好きな方だからか、「もう少しブレがあったり、新しい思考になっていてもよかったのでは??(笑)」などとも思いました。
変わらないものがある喜びと、変わっていないことによる沈み込み感??の絶妙な不均衡に心地良くよろめきながら、そんなこととは対照的な、大根たちの超調和性との均衡ギャップに少し情緒的になっています(笑)
こういう気分の時は、Pファンクの総帥ジョージ・クリントンの音楽でも貪り聴きたくなります。
Pファンクから感じる、勝手きままの絶妙な制御という芸術的な不均衡加減は、いつも僕に元気と希望を与えてくれますからね。
話は変わって、今回、大根のBlogの振り返り中に気づいたのですが、今年はコオロギの食害関係の過去記事が、やたらと閲覧、表示されていました。
(それらの記事も2年くらい前に書いたものですが、今年のコオロギシーズンのピーク(9~10月)で数千回のビューがあったようです。)
本業ブロガーからしたら別になんてことのない数字だと思いますが、うちのような弱小かつニッチなテーマのBlogが、1~2記事で月間数千という数字を叩き出せることなんてなかなかありませんから、僕にとっては結構驚きの出来事でした。
また、「コオロギの利点」という所にスポットを当てた記事も随分見られていましたので、興味深いと感じています。
僕は、人にとってあまり意味のないように見えているものや人に邪魔者扱いされているものに対し、なるべく利点の側面を見つけ出したいと思っている所があるので、農業的に邪魔者扱いされがちな草や虫の良い部分になるべくスポットを当てられたら良いなと考えています。
それは、僕の思う調和の概念上とても自然なことであり、自分の理想の農業道を深めていく上でもとても大切なことです。
「今わかっている範囲だけでもいいので、草や虫たちの農業にとっての有益可能性にフォーカスした研究情報を、個々の生物ベースで細かく拾い上げられるデーターベースでもあると嬉しいな〜」などとよく考えます。
(もしそういうものがあることを知っている人がいたら是非教えてくださいませ。(作ろうとしている人でも))
ということもあり、そのようなテーマで書いた過去記事を見ていただけていることを知れて、素直に嬉しく思っています。
また、「自分の思考や経験が、誰かの探し物を探すという行為の一助になれたかもしれない」という可能性を知れたことにも大きな喜びを感じています。
ありがたいことです。
過去コオロギ記事