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白絹病を克服する為の手段は色々とあるけれど…



昨年書いた「白絹病には消石灰が効果的?」というblog記事が最近よく閲覧されています。

高温、湿潤、白絹病菌が増殖するにあたって最適な気候が続いていることもあり、被害に悩まされている方も多いのでしょう。


今年は例年より少ないものの、うちも8月に入ってからそれなりに被害が発生しています。 経験上、過乾燥後の大雨は発病を助長することが多いように思います。


ただ、今年は昨年よりも確実に被害が少ないです。特に何かした訳でもありませんが…。 昨年、消石灰対策をしてみて、劇的な変化を感じることができなかったので、消石灰も使っていません。


ますますどう対策したらよいのかが分からなくなっています(笑)

いつか被害をゼロに抑えられる年がやってくるのでしょうか……。


白絹病の基本的な防除方法に、残渣の片付け、未熟な有機物を地表に放置しない、深耕、太陽熱消毒…などがあります。

しかし、残念ながら全て僕の大切にしたいことと逆行するので、どれもやる気になれません。


彼らは地表から10cm以上潜った土中では生きていけない菌と言われていますが、確かにゴボウの跡地では劇的に発生が少なくなっているような気がします。


やはり深耕は有効だということなのでしょう。


それを考えると、激発地には堀りもの系の野菜を積極的に植え付けることも一つの手かもしれません。


今年の発生箇所に関しては、来年そうしてみようと思います。


作付け計画や輪作デザインの型は、いつもこういうことを優先にして決まっていきます。 生き物としての本能的なものなのか、病原菌を遠ざけ、克服することが最重要事項になっているのだろうと思います。


「じゃあさっさと全面深耕して太陽熱消毒しろよ!!」というような声がどこかから聞こえてきそうですけれど(笑)


写真は、トマト被害株の白絹病菌です。 バイオアート的なものを感じ、これはこれで美しさがあります。

小さな世界には、僕の神経活動を刺激してくれるような、うつくしきものがとても多いです。

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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