理想的な畑の有機的循環
大根ほりほりしています。
この時期の大根の掘り跡には例年かなりの確率でゴボウを播いています。
大きな根菜を育てる為の事前準備は、大きな根菜にしてもらうに限ります。
植物が起点となって土壌システムの生物活性や物理性が自然と強化され、その過程で生まれる数々の有効副産物を丁寧に活用し、その時の条件に最適な作物を選んで作付けていく。
僕の理想としている畑の有機的な循環ってそういう感じです。
そのような循環を思い描き、畑のデザインやサイクルを考える時間はとても有意義なものです。
コーデックス委員やIFORMなどの国際的に定められている有機農業の定義やガイドラインの中には、
「外部からの投入資材を最小にし、地域に存在する生物資源の循環利用を根底におき、生態系機能を活用して地域の条件に適合した作物を育てる」
というようなことが書かれていますが、それを考えると、現代の有機農業の基準に当てはめてみても、先に述べたような、僕の思う理想的な有機的循環は、かなり有機農業的なのかもしれません。
僕は「他の何かや誰か」のために有機農業という道を選んでいる訳ではありませんので、自分のやっていることが人や環境に優しいものだと思われていなくても構わないくらいに思っていますが、自分の信じて取り組んでいることが、結果的に、人や社会や環境の有機的な循環につながるきっかけの一つとなれたとしたら、それはとても幸せなことです。