燃料補助金について思うこと。
トリガー条項凍結解除だー、もっと補助金をだしてくれー、生活困るー、原油元売りの株価どうなるかなー? などなど、原油価格高騰についての様々な声がワーワー聞こえてきます。
燃料の価格は、うちの農園にも大きく関わってくるものですので、向き合っておきたい重要なテーマです。
生活必需品である燃料の価格上昇は、家計や企業を圧迫する大きな要因となります。また、輸送コストや生産コストの上昇を通じて、物価全体を押し上げるインフレ圧力にもなるでしょう。
国はその急激な変化を抑えるべく、燃料価格を下げるための燃料補助金を注ぎ込んできた訳ですが、2022年の開始時から今までの間、物凄い額の補助金が注ぎ込まれていることはNewsなどでご存じの方も多いと思います。
世界には、原油依存度の高いエネルギー輸入国は数多くありますが、それらの国が原油価格高騰に直面した際、国民の生活や既存の産業を維持しようと努めるのは極自然なことのように思います。
しかし、輸入国における燃料補助金は、財政負担が大きくなるだけでなく、エネルギーの過剰消費を招き、環境問題を悪化させる可能性もあります。また、補助金によって燃料価格が歪められることで、資源配分が非効率になり、経済全体の生産性を低下させる可能性もあります。
デメリットも多いので、ずっとやり続ける訳にもいかないものだと思います。
今回の燃料補助金も、激変を緩和させるためにした措置を当初の予定よりも大幅に延長させてしまった結果、新たに発生した問題も少なくないように思います。
とはいえ、私個人や家族などの小さな視点で短期的な部分だけ見れば、燃料が安く抑えられていたのはありがたいことであったという事実がありますので、複雑な気持ちではありますけれど。
最近の燃料価格を巡るあれこれを見聞きして、価格介入の出口設定について考えを巡らせています。
原油価格は、減産幅縮小や増産、世界的な需要の減少などの見通しから今後下がる見通しを立てている所もありますが、この手の将来の予測はあてにならないことも多いので頭の隅っこの方に放り投げておきます。
原油先物価格や為替、地政学リスクや各国の政策、その時の風向き次第でコロコロ姿を変える燃料価格。その未来の姿を私は少しも想像できません。
しかし、未来が不確かなことは一つの価値なので悲観的には捉えていません。
それはそうと「ガソリンが1円でも安い店舗を探します」みたいな人が取り上げられていましたが、米でもトイレットペーパーでも、この手のネタを取り上げ続ける意味が1ミリも理解できません。
※昨日はひたすら白菜を縛る1日でした。
雪山を登っている時よりも寒さを感じます。冬野菜つめてー(笑)