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機能やデザインよりも先にストーリーを考える必要があるのか??


最近、大学生と話しをする機会が多いです。


浴びてきた時代の空気がやや異なる世代との話しは、好奇心を刺激してくれることが多いので結構好きです。


その中で、最近、「共感を得られるビジネスに必要なストーリーマーケティングとは??」みたいな話しになりました。


私は今まで、そんなことを考えて仕事をしてきていませんから、「モノやサービスを作る前からからそんなこと考えて一体どーすんの??」、などと思ってしまいました。


まぁよくよく考えたら、作る前だからこそそういう戦略も練るのか。


濱口秀司さんの著作、「Shift:イノベーションの作法」の中に、消費者が感じる価値の構造変化を紹介している章があります。


30年前は利便性の時代で、消費者はとにかく機能を求めていた時代でした。

そこから10年を経てデザイン性が支持されるようになり、機能+デザインが物の価値を決めるようになっていきました。


そこから更に10年が経つとその商品の意味性、(それを買う意味や背景に共感できるストーリーがあるか?)、みたいなものが追加されるようになっていきました。


そんなようなことが書いてあります。


その話しを思い出しました。


私は、「ストーリー、共感ってあえて狙って作るものなのかな〜??」というようなタイプの人間ですので、「ストーリー??なにそれうまいの??」くらいに考えている所があります(笑)


確かにストーリーは大切だと思います。


ただ、それは機能やデザインよりも先に考えるものでもないように思います。


機能やデザイン性、顧客満足などよりも先に、共感ばかりを求めている作品やビジネスは歪なような気がしています。


目の前にそんな人がいたら、「ナルシシズムが過ぎるんじゃない??」などと思ってしまいそうです。


私の職業(野菜農家)で言うのであれば、自然や環境、健康に良いみたいな、大衆の大きなフックになりそうな意味性をぶら下げることばかりに注力しすぎて、肝心の農産品の品質が著しく低くなってしまっているような感じでしょうか。


ビジネスは、人に喜んでもらえるようなモノやサービスを提供することだと考えると、個人的には、利用してくださる方に喜んでもらうことを第一に考えていく方が自然なような気がします。


その結果として自然と生まれる胸を打つストーリーがあって、そこに自然と共感が生まれるのだろうと思います。


そのようなことから、過剰なストーリー先行型マーケティングのようなものに、私はどこか違和感のようなものを感じているのかもしれません。


それはそうと、いつからストーリーマーケティングなんて多くの人が言うようになったんだろ??


興味深いから色々調べてみよ。


※今年は、メランツァーネ ビステッカ スペリオーレという丸ナスを育ててみました。

名前の通り、厚切りのステーキナスで食べるのが旨いです。

果肉トロトロで大変ジューシーです。




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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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