枝豆、ビール、クラフト野菜
枝豆の季節がやってきました。
「枝豆とビールはなぜ相性が良いと言われているのだろう??」ということを昔調べてみたことがあるのですが、
「枝豆は、アルコール代謝で消費されてしまうビタミンやアルコール代謝を助けるタンパク質が豊富」とか、「枝豆はビールに足りない甘味や塩味を補ってくれる存在」とか、「高度経済成長期と減反政策によって生まれた必然の組み合わせ」だとか、ちょっと見ただけでも色々な情報がドッと出てきましたので、「何にせよ両方とも美味しいからもうなんでもいいや(笑)」という少しなげやりな気持ちになったことを今でもよく覚えています(笑)
ビールといえば、ここ数年、クラフトビールが盛り上がっているようですね。
僕は特にその分野に詳しいわけではありませんが、もはやブームというより「文化化」や「定着化」なんて声も多いようですし、最近では、KIRINのような企業までもがクラフトビールの商品展開を開始したりしていますもんね。
クラフトビールは、小規模な醸造所がつくる、伝統的な方法で作られた多様で個性的なビールのことを指すと言われているようですが、クラフトという言葉自体に、民芸品や工芸品などの手仕事からの工作物の総称のようなイメージがありますので、なるほどな~と思います。
最近では、クラフトジュースやクラフトチョコレートなど、ビール以外にも様々なクラフトシリーズを目にする機会も増えましたが、小規模少量生産、こだわりの製造工程、手仕事、のようなことって、業種問わずトレンド化の雰囲気があるというか、価値が感じられやすくなっている部分もありそうだなと感じております。
上で述べたようなクラフトシリーズの定義を見ていると、うちの農業にも似たような点が多いなと思いますので、これからは「有機(オーガニック)」のような定義が曖昧なワードは使わず、「クラフト野菜を作っています」とでも表現するようにしましょうかね~。
そういえば、なぜクラフト野菜って表現がないのでしょう??
ただ僕がその存在を知らないだけなのか、機械を使うことが大前提の産業だからなのか、自然が産み出してくれることを大前提とした産物だからなのか…。
と、このままいっても終わりが見えそうにありませんので(笑)、この話はここで終えようと思います。
最後に、今採っている枝豆についてのお話をサラッとしますが、この作型は、ナス科類の温床育苗を始める時に一緒に仕込んだ、3月上旬播種の枝豆です。(128穴トレー)
定植後しばらくは穴あきトンネル内で管理しなければならないので(4月下旬くらいまで)、管理に少し手間はかかるのですが、夏の果菜の収穫が本格的に始まる前(6月前半頃)は、お野菜が少なくなる時期になりますので、6月上旬〜中旬くらいに採れるものをなるべく増やしたいと考えていることから、この時期採りの豆類は、多少の手をかけてでも仕込みたいと思っています。
でも、僕はトンネル栽培があまり得意でなく、毎年露地作よりも格段に収量が低くなってしまうので、まだまだ課題が沢山あるな…と感じています。
トンネル栽培は、露地作よりも栽培管理テクニックを要求されますので、僕みたいなテクニック不足な人間にはとても難易度の高いものに感じます。
でも、「いつかきっとうまくできるようになる筈」だと信じ、今できることを淡々とやっていきます。
枝豆、今年もとっても美味しく仕上がりましたので嬉しいです。