春草と葉ねぎと禅と鈴木大拙と。
春草と葉ネギが良いバランスで交わりあっています。
ことあるごとに言っているような気がしますが、僕はこういう景色がとても好きです。
畑仕事は、こちらの都合で小さな生物を排除することを前提に仕事を進めていく場面がほとんどですが、それは結果的に、僕の考える理想から遠ざかるようなアクションになってしまうことも多いものです。
しかし、そのインパクトをゼロにすることは人間が生きていく以上不可能なことですので、その行為に対し、否定的にも肯定的にも考えていません。
ただ、少しでもそういうインパクトを少なくできるように努めていきたいなと思いますし、少しでもそこに生きる生物の邪魔をしないような農業ができたらいいなと思っていますので、そのような姿勢で畑に立つことをとても大切にしています。
僕は鈴木大拙に強く影響を受けていますが、大拙の言葉で、「私たちは自然の恵みによって、「生きるということの芸術家(アーティスト・オブ・ライフ)」を実現できるのです。」
「禅者は、生活様式がそのまま、美術的作品となる」
というものがあります。
こういう共生的な景色を見ていると、今まで学んだ禅の思考を想起させるような創造的刺激が多いような気がしていて、いつも和やかな気持ちになれます。