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ヒヨドリ食害







■ヒヨドリが野菜にちょっかいを出し始める時期になりましたので、「ヒーヨ、ヒーヨ」の鳴き声が気になる季節になりました。


ヒヨドリの本来の食性は、昆虫や果実や花の蜜などですが、冬季に昆虫はほぼいませんし、秋に実った果実などは他の動物や鳥にとっても大切な食物でもあり、競争率もとても激しいものです。


そういったこともあり、今の時期はヒヨドリの食べるものがとても少ない時期になります。


しかし、ヒヨドリは食物繊維を自力で分解してエネルギー変換できる技を持っている鳥ですので、上記であげたような食べものがなくなってくると、野菜に手を出し始めます。(口かな??)



「そろそろ防除の為にネットでも張ろうかな」と思っていたら、一足遅かったようで、昨日、白菜がズタズタに食べられていました……。


とはいえ、まだそんなに大きな被害でもなかったので、昨日は慌てて、食べられてしまいそうなお野菜全てにネットを張ってきました。

(防虫ネットや寒冷紗や不織布であれば、基本ベタがけするだけで食害を防ぐことができますが、網目の広い防獣ネットなんかだと間から平気でつついてきます。紐を張り巡らせるのも効果的ではありますが、ベタがけの方が遥かに楽チンです。)




もう少しすると椿の多くが開花する時期になりますが、ヒヨドリは椿の甘い蜜が好物ですので、椿が沢山咲き始めたら防除の手を緩めていこうと思います。


僕らのような仕事をしていると、この時期のヒヨドリは困った生物なのかもしれませんが、椿側の目線で考えると、昆虫の少ない今の時期に受粉を助けてくれるヒヨドリたちは、とても頼もしい存在なのかもしれません。


自然の中では、自分たちの知らない所で多くの命のやり取りが行われていて、その複雑なやり取りがあるからこそ、僕らの日々の生活が成り立っているのだと思います。


そういった根本的な部分への感謝を忘れずに、毎日を大切に過ごしていきたいものです。





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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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