ナス半身萎凋病の予防はブロッコリーとの輪作で。
ナスの大敵と言われる病気、半身萎凋病の予防対策として、今年からブロッコリー輪作区を設けています。
ブロッコリー は、体内に半身萎凋病菌の侵入を許す野菜ではあるものの、病原菌を増殖させない「おとり」のような効果をもっていると考えられています。
(ブロッコリーをナス作の間に挟むことで半身萎凋病菌の密度が減少したという研究報告があります。)
半身萎凋病は、ナス科を侵す代表的な病原菌ですが、その中でも種類があって、ナスにのみ病原性を示す系統、ナス、トマトの両方に病原性を示す系統、ピーマン、ナスに病原性を示す系統、ナス、ピーマン、トマトに病原性を示す系統に分類されると言われています。
どの系統にもブロッコリーを用いた予防法が効果的なのか??
ということについては、私の調べた限りではよく分かりませんでしたが、この予防法は、圃場の汚染度合いが著しく高い場合は効果が劣ることが確認されているようです。
しかし、「激発している所にやっても効果はない」などと言われると、あえて試してみたくなってしまいますけれど…(笑)
カリギュラ効果??
と、それはさておき、うちは2年前、多くの圃場で半身萎凋病激発によるナス大不作という悲劇に見舞われました。
ところが一転、昨年は同病気の被害がほとんどありませんでした。
しかし、被害が少なく抑えられた理由がいまいち掴みきれていなかったので、今年も激発を恐れ、内心ビクビクしていました。
この度の予防策を試みているのはそのような背景があるからです。
今年は一部で病気が出てはいるものの、確かにブロッコリー輪作区は半身萎凋の発生量が大分少ないような気がします。
気温的にもこの時点で出ていなければ、夏はやり過ごせそうな気がしますので、このまま何事もなく元気で成長し続けてくれるといいなと思っています。
ナス、もう間も無く収穫期です。