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チビ玉ねぎ







■うちは就農時から現在まで、基本的に肥料は施さないというスタイルで農業をしています。

最初のうちは何から何まで全然育てることができませんでしたが、就農4年目である現在、大方のお野菜は肥料を与えずともそれなりに育ってくれるようになってきました。

無肥料は自分の興味のあるテーマの一つではありますが、それ自体を目的にしてしまうと、実りを全く得られなくなってしまうこともありますので、明らかにお野菜が栄養不足症状を出している時は、米ぬかやぼかし肥を降ってあげて様子を見ます。

(ほんの少しの量でも生育に必要なエネルギーが十分に確保できることも多いので、あげる時は極少量にしています。)

就農初年度〜2年目までは、栄養不足症状が出た時に同じ方法(ぬか、ぼかし肥降り)をとっても反応がなかったことも多いので、とても嬉しい変化を目の当たりにできている訳ですが、年を重ねるごとに畑の有用微生物の絶対量が増えていたり、土の栄養バランスが整ってきていたりするのでしょうかねー??

そのあたりのことは診断してもらったことがないので、正直細かいことはよくわかりませんが、お野菜が年々育ちやすくなっていることだけは間違いないので、今後も畑の変化を5感をフルに使って注意深く観察していきたいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、本題は写真の玉ねぎのお話なんです。

最初に無肥料+αで大方のお野菜は育てられるようになったと書きましたが、玉ねぎだけはそうはいっていません。

就農してから今まで3年間、毎年、ピンポン玉よりちょっと大きいくらいのものを最大として、ペコロス(直径4㎝くらい)みたいなものばかりなのです。

毎年そんな感じですので、今期分は結球野菜が勢いよくできる土力のある場所に定植し、生育中も様子を見ながらぼかし肥を降るなどのお世話をしたにもかかわらず、またもやピンポン玉みたいなサイズ……。

難しいものですね。

栄養を多く必要とすると言われているニンニクは無肥料でもよくできているので、玉ねぎも同じようにできないことはないと思うのですが、未だ目標のサイズに届かず…

チャンスは一年に一回だけですので、非常に悔しい失敗ですが、自分は喜びまでの道のりは長ければ長い方がハートが燃えてくる性分なので、次期もお世話の過程や観察を楽しみながら、前向きな試行錯誤を重ねていこうと思います。

と、いうことで今年も玉ねぎは小さめのものが皆様の元に旅立つことになります。

サイズは小さいですが、味はギュッと詰まっていて、とっても美味しいので、蒸したり、炒めたり、シチューの具材などに丸ごとお使いいただければと思います。

普段とは違う、使いきりサイズの玉ねぎをお楽しみいただければ嬉しいです♪

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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