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カブリダニはハクサイダニの天敵なのか??



ハクサイダニ、今年もとても少ないです。

個体数は数えられる気がしないので正確な数は分かりませんが、減少記録をさらに更新したことは確実だと思われます。


一時、とても怯えていたことが嘘のように、もはや気になる虫でなくなってきています。


「もしかしたら全国的にそうなのかな??」と思ってさらっと調べてみましたが、いまいちよく分かりませんでした。

しかし、僕の数年前に書いたハクサイダニ対策についての記事のPVが例年同様に今年も跳ね上がっていますので、変わらずに困っている人もそれなりに多いのであろうと推察しています。



先日、「カブリダニ(野菜に害を与えるダニの天敵)が畑に増えるとハクサイダニが減る傾向にあるのではないか??」という考察をされている方の話を研修生から教えてもらいましたが、もしそれが事実だとするならば、おそらくカブリダニが過ごしやすい環境であろう当園の畑で年々減少傾向にあることと辻褄が合います。


しかし、個人的には、「カブリダニはハクサイダニと違って冬の露地ではあまり動けないだろうな……」と考えますので、その説の可能性は大分低そうな気がしています。



「研究データあるかな??」と思ってざっと調べてみた所、対ナミハダニはありはするものの対ハクサイダニはありませんでした。


うーん、気になります。


それはそうと、農業マーケットでは、栽培に有益な天敵生物が生物農薬として販売されていたりします。


先述のカブリダニもそれに該当する生物になります。


草の種をまいて草を制すという緑肥技術やダニでダニを制すという天敵利用技術は素晴らしいものだと思う一方で、心の底から素晴らしいものであると思えない自分がいたりします。

それは、生物ベースの人為的な環境コントロールに何かしらの引っ掛かりを感じているからなのだろうと思います。


善意からの間違えた植林がもたらす生態系破壊のようなものと似たようなものを感じているのかもしれません。


もちろん、僕の考えの方が遥かに愚かで、最終的にそのコントロール技術が物凄く良い環境効果をもたらす可能性もあるでしょうし、人間都合で見るならば、是非そうなってほしいとどこかで願ってもいます。


しかし、環境に与えるインパクトの善悪はさておき、僕の現在の美的感覚に大きく外れていることだけは間違いなさそうなので、特定の効果を狙って生物を放つという農業技術を自分が積極的に利用したいとは思えないというお話です。


ただ、野菜栽培自体が特定の効果を狙って野菜という生物を野に放つという人為的環境コントロールの最たるものですから、僕の考えていることは矛盾だらけでもありますね(笑)


このような、いくら考えても永遠に解にはたどり着けないであろうことを考えるのは本当に面白いです。


人間は、自然の情報処理速度を追いきれるように設計されてはいないのだろうなとつくづく思います。

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■人の力と少しの道具で成り立つ、シンプル&ミニマムな農業をモットーに、農園を営んでおります。

当Blogの主な内容は、「久保寺農園の少量多品目野菜栽培記」や「生業としての不耕起、浅耕起型農業の実践記 & その栽培方法と考え方」になります。
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